わんげる日和

秋田大学ワンダーフォーゲル部の活動日記

第二トレーニング登山in鳥海山

7月16,17日に鳥海山で夏山に向けたテント泊と第二トレーニング登山を行いました

今回は3班に分けて登ったので、ライターも3人です!

では、1班からどうぞ!!

 

◎第一班

 

行動記録

6:10 出発

6:30 大休止

6:35 出発

7:05 大休止

7:15 出発

7:45 避難小屋

7:55 出発

8:10 康新道分岐

8:30 大休止

8:35 出発

9:00 小休止

9:05 出発

9:30 大休止

9:40 出発

10:00 山頂到着

10:50 大休止

11:00 出発

12:20 避難小屋

12:40 出発

13:45 到着

 

AT 6時間30分  WT 5時間30分

 

7月17日、第二トレーニングとして鳥海山(七高山)に登りました。曇り空で少し小雨も降っており、気分が落ち気味のなか、皆でなんとかテンションを上げながら登り始めました。

 

竜ヶ原湿原を越えてから、長い石段が続きました。思ったよりも急な坂で疲れました。石段を抜けると視界が開け一つ目の雪渓が見えてきました。雪の表面は氷のように固く手滑りやすく苦労しました。賽の河原を過ぎ、二つ目の雪渓をなんとかキックステップで上ると避難小屋が見えてきました。

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避難小屋には寄らずに康新道分岐を過ぎると三つめの大きな雪渓が現れました。非常にガスっていて前が見えにくいなか、赤いテープを頼りに登っていきました。その後、氷の薬師と言われる急な渓谷を進んでいきました。国際資源学部の人にとっては地層や地質の変化などが見られるので興味深いところだったようです。(私は違う学部だったのでよくわからなかったのですが...)ここを過ぎると舎利坂と呼ばれる石段のある道が続きました。最後の最後でガレ場やザレ場が残っていたので、ここで残りの体力がほとんど奪われました。そして七高山山頂!道場が悪い上に風も強く立っているのがやっとの状態でした。ただ、とても登頂できたことの達成感が得られました。

下山ではSL以外第一班のメンバーのほとんどが無口で、疲れ果てていました。雪渓などで転ぶこともありましたが、怪我をすることなく無事に祓川ヒュッテまで到着しました。

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今回の登山は第一トレーニングの時と同様、悪天候での登山でしたが、夏山に向けての練習登山としてとてもいい経験になりました。今度の夏山では、悪天候でも冷静に対処し、自信を持って登山することができそうです。(でも、できれば夏山は晴れててほしい(笑))

 

〈ライター:千葉響平〉

◎第二班

7月16日と17日に今回、僕たちが向かったのは東北一の名峰と名高い鳥海山です。

新入生の中にもこの山を登ることを本懐としていた者も多く、僕自身も去年の思い出もあって、一日千秋の気持ちでこの日を待ち望んでいました。去年登った時は、素晴らしい快晴であの日の鳥海は景色が雄大で、爽快だったからです。果てさて、今年はどうなるでしょうか…?

 

~1日目~

 16日は、移動日であり13時に大学を車で出発、15時の半ばには鳥海山に到着。うねる山道にうなるエンジンが若葉ドライバーとしてはドキドキものでした。麓の祓川キャンプ場に着くと、早速テント設営と1年生を対象とした気象講習会を行いました。この時点で空は灰色、辺りは霧中でした。

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その後は今日の夕食づくり、僕の属する2班は我らの料理長がWebで見つけた山で作れるパスタを作ってみることに。この頃には霧も晴れ、日も高い夏の夕暮れの中みんな夢中で作っていました。初めは、パスタが中々水を吸わないようで一抹の不安を感じましたが、結果的に大成功でした。鳥海の山麓で頂くパスタはとても美味しかったです。もう料理長には思わず頭も垂れてしまいます。

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明日は4時半起床、6時出発なので20時には床に就いたのですが、久しぶりのテント泊だったからか、明日の気象の不安もあってか中々寝付けませんでした…。

 

~2日目~

 何とか起きていざ鳥海と意気込む一行でしたが…。ここからは、山行記録を挙げます。

 

6:25 出発 (矢島口)

7:05 休憩 (賽の河原)

7:20 出発

8:05 休憩 (康ケルン)

8:15 出発

8:40 待機 (康新道分岐周辺)

8:45 下山開始

8:55 七ツ釜避難小屋到着、一時待機

9:40 下山開始

10:55 下山完了            WT 3時間15分 AT 4時間30分

 

…とこのように途中下山を余儀なくされました。当時は、連日の猛暑によって雪渓が溶けていたため、硬く急な雪渓や岩肌を登らざるを得ず、加えて途中から雨風ともに強くなってきたため、体力の消耗が著しくなり危険と判断し、2班、3班双方のCL、SLの同意のもと、避難小屋で一時待機を決意しました。山頂を目指せなかったのは口惜しいものでしたが、自然を相手取る以上はこのようなことも時には是非もないことです。来年こそはっっっ!雪渓の雪辱を天気とともに晴らし(正しくは果たすなのはナイショ)、最高のコンディションで臨みたいです! 

P.s. 帰宅後のお疲れさま会はとてもとても楽しかったです。

 

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・良かった点

 ・夕食がとても美味しく作れた。

 ・1年生がしっかり雪渓を登れていた。

 ・状況を見てお互い話し合いながら撤退という判断を下せた。(特に部長のお陰です)

 ・悪いコンディションの中誰一人、ケガ人&体調不良者がでなかった。

 

 

・改善点(特にSLだった自分としての)

 ・下山のルートが少し不適切な部分があり、もっと通りやすいルートを通った方がよかったという部分が散見された。

 ・雪渓が硬かったこともあったが、ルート作りが不十分だった。

 ・前日に寝付けず体調を合わせられなかった。

 ・悪天候時のレインウェアの着用の呼びかけが甘かった。

 

今回は途中下山という歯がゆい結果になりましたが、来るべき夏山登山に向けてこの経験は大きな糧になったと執筆してみてしみじみ感じました。

 

今回の山行で食べたパスタのレシピはこちら↓↓↓↓↓

www.camp-outdoor.com/tozan/cooking/dry-cabbagepasta.shtml

 

〈ライター:C.Y〉

◎第三班

行程記録

6:15 祓川駐車場出発

6:30 祓川ヒュッテ出発 登山開始

7:05 休憩 矢島口付近

7:34 出発

8:30 ビバーク 1648m分岐付近

8:40 七ツ釜滝避難小屋へ出発

8:50 避難小屋到着

9:50 避難小屋出発 下山開始

10:54 下山完了

 

AT 4時間39分   WT 2時間45分

 

 

7月17日(日) 第二回トレーニングを行いました!

場所は鳥海山です。

鳥海山といえばなんといっても雪渓!! ですが今年は雪の量が少ないようです…

 

前日、16日はテン場で天気図練習、各班で夕食(3班は焼きそば)をとり、20;00には就寝。

翌日、17日、4:30起床で朝食はアルファ米でした。赤飯おいしかった…

早朝から天気は曇り空でしたが、各班予定通り出発!

祓川神社を過ぎ進んでゆくと、待ちに待った雪渓が!!!

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先輩に手取り足取り教えてもらいながら、キックステップの練習、慣れない足取りで登りました。

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順調な行程を行っていた中、2回目の休憩直前、突如天候悪化!!

激しい雨と風でツェルトでのビバークを余儀なくされてしまいました…

風が弱まったところで我々3班と2班は非難小屋へ退避、1時間近い休憩の後、下山が決定

下山途中の雪渓でもステップの練習、何人かは転げ落ちたり、滑り降りたり…

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無事に下山が完了した時には天候も少しは回復していました。

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それからは、残る1班の連絡と帰りを待ちつつ、のんびり待機の時間

 

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鳥海山必ずリベンジしてやると心に誓いました。

〈ライター:杉澤伊織〉

 

《編集後記》

今回は3班のうち2班は撤退という残念な結果になってしまいました(´;ω;`)

しかし、自然を相手にするのですから仕方がありません。

途中とはいえ、全員雪渓を経験できたので、いいトレーニングにもなったと思います。

私自身もツェルトを使ってのビバークは初めてでしたので、いい経験になったと思ってます。

にしても、一班は山頂までよく頑張った!

みんな生気を失って下山してきていて、大変さを物語っていました(某SLを除いて)

 

なにはともあれみんなお疲れ様でした!

晴れの鳥海山は最高なので、次こそ晴れの日にみんなで山頂まで行きたいですね!

次の山はいよいよ夏山!!